ソファの寿命はどこで決まる?カリモクマイスターが教えるソファ長持ちのポイント

ソファの寿命はどこで決まる?一番のポイントは「張り素材」

ソファの寿命は主に張り素材で決まります。ソファは常に座ったり寝転がったりして肌に触れているため、汗や皮脂、飲み物などが付着しやすい家具だからです。家族構成やペットの有無、生活習慣によっても寿命は変わりますので、洗い替えやメンテナンスのしやすさを考慮して選ぶことが大切です。

01本革

本革のソファの寿命は約10年~15年ですが、メンテナンスを欠かさなければ30年以上使用できる場合もあります。基本的にメンテナンスは専用のオイルやクリームで行いますが、皮によっては塗料が剥がれたりすることもあるので確認が必要です。本革の一番の利点は肌ざわりとフィット感。本来の皮は人間の皮膚と同じようにやわらかく伸び縮みし、体を預けた時にもしなるようにぎゅっと受け止めます。この伸縮性・柔軟性・フィット感はソファ素材として最上級。他の素材の追随を許しません。
さらに本革は保湿性・通気性にも優れています。日本は特に夏に高温多湿、冬は乾燥にさらされる気候です。そんな風土気候にもしっかりと耐え、使えば使うほど味わい深い質感を醸し出す本革は、ソファ素材として大変優れています。

カリモク家具に使用される本革素材は特に上質な部分を選んで使用しています。こだわりの本革素材は一台一台表情も違って素敵ですよ。

02合成皮革

合成皮革のソファの寿命は3~5年です。合皮ソファは劣化すると表面がボロボロと剥がれてしまいます。合皮が劣化する原因は加水分解です。これは空気中に漂う水分が合皮の原料であるポリウレタン樹脂や塩化ビニルと化学反応を起こして分解してしまう現象です。
空気中の水分にすら反応してしまう合成皮革ですから、基本的に水分には弱く劣化は早いです。ただ、インテリアとして使用する場合であったり数年で処分する予定であればコストパフォーマンスも良く手に入りやすい素材だと言えます。

03

布ソファの寿命は5~10年です。布は汚れを吸着しやすいためどうしても見た目の劣化が気になる素材ですが、一方で取り外しさえできれば洗えたり買い替えたりと、気軽にメンテナンスしやすい素材でもあります。やわらかさや肌ざわりの良さ、色や模様の豊富さでも優れた素材です。

張り素材以外でソファの寿命を決めるポイントを徹底解説!

01メンテナンス

ソファは汚れやすい家具なので、メンテナンスは重要な要素です。本革素材の場合、メンテナンス次第で寿命を大幅に伸ばすことができます。革にも種類があるのでメンテナンスの方法は千差万別ですが、基本的には固く絞った布で表面を軽くふくことで汚れが落ちます。一方で合皮素材に水は厳禁です。汚れをしっかりと落としたい方は、カバーリングタイプで取り外しできる布ソファがおすすめです。

メンテナンスが大変そうな本革のソファですが、カリモク家具なら専用のクリーニングセットも販売していますので素材を傷つけることなく安心してメンテナンスしていただけます。

02中材とスプリング

ソファの中材にはウレタンやポケットコイル、羽毛などがあります。快適な座り心地を実現するためにさまざまな素材を組み合わせてソファが作られることが多いのですが、耐久性や寿命の観点から見ると、通気性の高いものがオススメです。
日本は湿度が高く温度変化も大きい国です。なるべく内部の湿度を低く保てる工夫がされたものを選びましょう。ポケットコイルは点で支えるため座り心地が良くクッション性も高い中材ですが、ひとつひとつのコイルが不織布に包まれているため通気性はあまり確保されません。

カリモク家具の「ニューモールドフレックス」はからだの骨格に沿って絶妙な大きさ・深さの穴をあけ、体圧を細かく分散して快適な座り心地を実現するとともに、通気性を確保しています。さらに一部のモデルではシートクッション下部にSバネを配置して全体荷重をしっかりと受けとめ、包み込まれるような柔らかさも実現しています。

どうしてソファは劣化してしまうの?その理由は「使い方」「選び方」にあった!

01ベッド替わりに使用するのはソファ劣化の大要因

テレビを見ながらソファでうたた寝…最高に幸せな瞬間であることは間違いありません。でもソファにとっては大きな劣化の原因となります。
人間は寝ている間に大量の汗をかきます。その汗や皮脂がソファに染み込んでしまうと、内部に湿気が溜まり、ウレタンや張り素材劣化の原因になります。そもそもソファは座るために設計されており、寝具としてはベッドには勝てません。ベッドのマットレスはソファと違い格段に通気性に配慮されて設計されています。また、寝姿勢を保ち就寝中に疲れを取るための配慮もベッドのほうが上です。体のためにも、ソファのためにも、ソファでの就寝は絶対にやめましょう。

02お子様やペットのいるご家庭はメンテナンス重視で

生活スタイルとソファの相性も大事です。お子様やペットのいらっしゃるご家庭では汚れの目立たない色選びや、カバーリングタイプで張地素材を着脱して洗えることがソファ長持ちの重要なポイントになります。メンテナンスさえしっかりできればソファはかなり長持ちしてくれます。色や素材以外にも、ついつい物を置きがちなアームレスト部分が木製のものを選んだり、修理やメンテナンスサポートがしっかりしたメーカーのものを選びましょう。

いい椅子は自然と姿勢が良くなる。だから自然と長持ちする。

01「座っているのに疲れるのはなぜか」カリモクの哲学

ソファに座ることができずついつい寝てしまうのは、座り心地が良くないからという考え方もできます。きちんと座った姿勢でリラックスすることができれば、寝ることもない。寝ることがなくなればソファも劣化しない。人とソファがより良い関係でいられるように、カリモク家具のソファは細部まで綿密に設計されています。人間工学(エルゴノミクス)に基づいた「座り心地」の研究が、カリモク家具の大きな特徴です。

ソファの寿命を長持ちさせるコツ

02カバーリングチェアを買う

ソファの汚れが気になる、定期的にお掃除したい!という方にはカバーリングチェアをおすすめします。カバーが着脱でき、丸洗いができるのでいつでも清潔。小さなお子様がいらっしゃるご家庭やペットを飼っているご家庭でも安心です。

カリモク家具はカバーの種類も豊富ですので、1つのソファで模様替えも楽しんでいただけます。

01直射日光や湿気・高温の場所に置かない

ソファは風通しが良く、温度変化の少ない場所に置くのが最適です。直射日光は想像以上に張地を傷めるのでなるべく避けましょう。エアコンの下やストーブのそばなど、乾燥や高温にさらされる場所も危険です。座っていない日中はソファを干すようなイメージで、通気性を確保すると長持ちします。

02汗や皮脂が直接触れないようにする

ソファーカバーを付けるなどして、汚れが付かないように工夫するのもおすすめです。せっかくお気に入りのソファを布で隠してしまうのがもったいない、という方は、クッションを置いて肌が直接触れないようにしたり、サイドテーブルを置いて飲み物をこぼさないように工夫しましょう。クッションとカバーとソファーのコーディネートを考えるのも楽しいですね。

03こまめにメンテナンスする

ソファの寿命保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。革のソファはオイルやクリームを塗りこむなどして保湿しましょう。布のソファも硬く絞った雑巾などで拭き掃除をしたり、カバーを外して洗うなどの掃除でかなりリフレッシュします。衛生的に保つためにも、ソファのメンテナンス方法は購入時にしっかりと確認しておくとよいでしょう。

まとめ|適切な選び方とメンテナンスで快適なソファライフを

いかがでしたでしょうか。ソファは選び方とメンテナンス次第で、とても長く使っていただける家具です。デザインだけでなく座り心地や張り素材、お手入れ方法にも目を向けていただくことで、より長い期間快適なソファライフをお送りいただけます。ソファはリビングの中心にあるくつろぎの家具。ぜひ納得のいく、お気に入りの一台を探してみてください。