背もたれのない椅子ってどう呼ぶの?オットマンやスツール、ベンチなどの違いやそれぞれのメリットデメリットを徹底解説!
背もたれのない椅子の名前と種類
背もたれのない椅子は、通常「スツール (Stool)」や「オットマン」「ベンチ」と呼ばれます。でも具体的な用途やメリット・デメリットはよくわからない…と言う方が多いですよね。今回は背もたれやひじ掛けのない椅子について、用途や種類をしっかりと解説して参ります。
目次
スツール
スツールは背もたれがなく、単純な座面と四本の脚で構成されています。座面の高さはさまざまで、カウンターやバーの周りで使われるカウンタースツールや、作業台やキッチンの島で使われるキッチンスツールなど、様々な種類があります。
- バースツール
- カウンタースツール
- ダイニングスツール
- ガーデンスツール
- 作業用スツール
オットマン
オットマンは、通常、ソファや椅子の足置きとして使用されるクッション付きの家具です。スツールで言う座面の部分にクッションがついていて、ソファに座った際に足を伸ばした先にオットマンを置いてリラックスしたり、姿勢を良くしたりする際に便利です。そのため、ソファとセットで販売されることも多いです。オットマンは単体で座ることもできます。特に、小さな部屋やインテリアスペースでは、追加の座席としても活用できます。
また、一部のオットマンには、収納スペースが付いていることもあります。これにより、雑誌やリモコンなどの小物を収納することができます。
ベンチ
ベンチは複数人数が座ることを想定して作られた長椅子を指します。
背もたれのあるベンチもありますが、室内のダイニング周りではスペースを有効に使ったり、座りやすくするため背もたれのないベンチもあります。
背もたれのない椅子のメリット
1.スペースの節約
スツールは背もたれがないため、テーブルの下に収納できる分スペースを有効に活用できます。また、座るときも後ろからもサっとまたいで座れるため、椅子を引くスペースのことを考える必要はありません。
もしもお客様がダイニングテーブルの椅子としてスツールの購入を検討している場合、1人暮らしなどであればおすすめと言えると思います。
昔ながらの定食屋さんやラーメン屋さんには、スツールタイプの椅子が置いてあることも珍しくありませんでした。なぜかと言うと、1人で訪れてサっと食事をして帰るような場所では、リラックスして会話をするようなシーンもなく、場所を取らないスツールはかえって便利だったからです。
逆に、ゆっくりディナーを楽しむようなシーンでは、スツールは長時間座れないために不向きであると言えます。
2.軽量で移動・収納しやすい
背もたれのない椅子は一般に軽量であり、移動や配置変更が容易です。必要に応じて別の場所に移動したり、使わないときに収納したりすることができます。
美容師さんがカットするときにスツールを利用することがありますよね。カットチェアとも言うのですが、ほとんどは背もたれがなく、キャスターや高さ調節機能がついていて移動しやすいようになっています。
3.多目的で使用できる
コンパクトで収納にも適しているスツールは、時には作業用の椅子として、時には来客用の椅子として、時には高いところのものを取るための脚立がわりと、様々な用途で利用できます。
特にキッチンスツールは料理や家事の合間の一息付ける休憩場所としても大活躍。
ちょっとした踏み台として利用できるので、木製の四本脚スツールなどが好まれます。
4.座る人が動きやすい
スツールは背もたれがない分、後ろに身を預ける必要がなく、上半身を様々に動かすことができます。自然と腹筋に力を入れてすわらなければならないため、集中して早く作業を終えるためにあえてスツール型のオフィスチェアを取り入れる会社もあるほどです。
5.インテリアに合わせやすい・部屋が広く見える
背もたれのない椅子はシンプルなデザインが多く、さまざまなインテリアスタイルに合わせやすいです。また、背もたれがない分スペースの圧迫感を減らすことができ、お部屋を広く見せることができます。
背もたれのない椅子のデメリット
座り心地があまり良くない
背もたれのない椅子では、背中や腰を支える要素がないため、座り心地が悪いと感じることがあります。人間はどうしても長時間座る際には頭や背中をどこかに預けたくなるものなので、背もたれのないスツールやベンチでは、座り心地が悪いと感じてしまいがちです。
長時間の使用には不適切
背もたれのない椅子では、良い姿勢を維持するのが難しい場合があります。背もたれがないため、姿勢が崩れやすく、猫背や姿勢の悪化を引き起こす可能性があります。
特にリモートワークや勉強、会食時など、長時間座る場合や、集中力を必要とする作業を行う場合には適しているとは言えません。
まとめ | 使用目的に応じた椅子選びを
いかがでしたでしょうか。スツールは省スペースでインテリア性も高く、便利な側面もありますが、長時間集中したり、リラックスするようなシーンには向いていないことがお分かりいただけたかと思います。お好みに合わせて適切なチェアをお選びください。